補聴器とは
補聴器は、聞こえを補う医療機器です。マイクから入ってきた音を、聞きやすい音にしてイヤホンから出力し、聞こえを補助します。
ひとくちに「難聴」といっても、聞こえにくさには様々な現象と個人差があります。補聴器は、その個人の聞こえにくさに合わせて音質や音量を調整し、音を届けます。
補聴器が必要なレベルとは?
日常生活で補聴器が必要なレベルは聴力レベルが40dB程度(中等度難聴)からとされることが多いようです。中等度難聴は日常会話が聞き取りにくく、聞き間違いが増えるレベルです。しかし、個々の生活の中での困りごと等によっては40dB未満の場合でも補聴器を使用することがあります。
補聴器購入の流れ
①医師の診断
「聞こえにくくなった」と周囲の方から言われたり、ご自身で自覚されるなどしたら、補聴器相談医のいる耳鼻科を受診しましょう。
聴力検査をして、補聴器が必要か、有効かなどを判断します。
②補聴器販売店を選ぶ
補聴器専門店、メガネ店、家電量販店、病院(耳鼻科)など、補聴器を購入できる場所は様々です。
③聴力検査
聴力測定をして聞こえの状態や、補聴器を使用する目的、使用環境などを相談します。
④補聴器の選択・調整
聴力検査の結果から自分にあった補聴器を選択します。聴力に合わせて、聞こえや装用感などを調整します。
⑤購入
納得のいく補聴器を選び、購入します。
⑥定期的な点検
購入後、定期的に点検をおすすめします。汚れなどで補聴器の音がきちんと出ていないと、聞こえに影響が出ることもあります。1年に一度は点検しましょう。
FAQ
補聴器適合検査の費用はいくらですか?
検査は健康保険の適応になります。
3割負担の方の場合、補聴器適合検査は初回のみ3900円、2回目以降は2100円となります。
その他に聴力検査の費用がかかる場合があります。
補聴器の価格はいくらぐらいですか?
補聴器本体の購入費用には保険が適応されません。
補聴器価格帯は約10万~40万円台です。
医師による診療や治療などのために直接必要な補聴器の購入のための費用で、一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額は、医療費控除の対象となります。
医療福祉は利用できますか?
聴覚障害の身体障害者手帳をお持ちの場合は、購入費の補助が利用できる場合があります。