睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは
無呼吸とは、10秒以上呼吸が止まってしまうことをいいます。睡眠中に、この無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上ある状態を、睡眠時無呼吸症候群といいます。
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病の発症要因となり、集中力・記憶力・学習能力や感情のコントロール、作業能率などを障害し、事
故などの要因となることが知られています。

 

睡眠時無呼吸の原因は?
睡眠時無呼吸には、(1)肥満、(2)アルコールの飲用、(3)扁桃が大きい、(4)上向きでの睡眠、(5)下あごが小さい、(6)加齢、(7)鼻づまりなどが関与しています。

 

睡眠時無呼吸の検査は?
問診で睡眠呼吸障害の検査の必要性を認めた場合、携帯用睡眠時無呼吸検査装置によるスクリーニング検査を行います。当院ではPHILIPS社製PMP-300Eをご自宅で装着していただく検査を行っています。また、装着が不安な方には、ご自宅にメーカーが訪問しての検査も行っています。
検査料は保険適用で3割負担の場合約3000円です。(検査結果によってはさらに詳しいポリソムノグラフィーを総合病院に泊りがけで受けていただく必要がある場合があります。)

 

睡眠時無呼吸の治療は?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が軽症の場合は、減量や生活習慣だけで症状が改善することもあります。しかしある程度症状が進んでしまった患者さんは、ひどい眠気のために気力が低下し、減量や生活習慣改善にもなかなか前向きにとりくむことができません。こうした患者さんにはCPAPと呼ばれる装置を使った治療が適しています。